ビットワイズ・アセット・マネジメントの幹部は、世界が経済的な混乱の渦中にある中、ビットコイン（BTC）が成長の機会を迎えていると指摘している。
同社のアルファ戦略責任者であるジェフ・パーク氏は、2月16日にX（旧Twitter）で「世界は史上最大の混乱の瀬戸際にある」と発言。米国の債務上限引き上げ問題、ドナルド・トランプ前大統領の関税政策、脱グローバル化の進行をその要因として挙げた。
また、パーク氏は金価格の急騰リスク、共和党による過去最大規模の減税政策、イールドカーブ・コントロール（YCC）の可能性についても警鐘を鳴らした。YCCとは、中央銀行が長期金利を一定範囲に抑える政策で、経済安定のために導入されることがある。
ビットワイズCEO「ビットコインの普及は過小評価されている」
ビットワイズのCEOであるハンター・ホースリー氏も、Xにて「ビットコインが今年大きく主流に進出することを市場は過小評価している」と述べ、楽観的な見方を示した。
現在、ビットコインのボラティリティ指数は50.90で、年初の高値71.28から低下。これは市場の安定を示している。
一方、ビットコイン価格は過去24時間で1.5%以上下落し、96,000ドル（約1,440万円）付近で推移。今年に入り、90,000ドル（約1,350万円）から100,000ドル（約1,500万円）の間を動いており、先月末には108,786ドル（約1,631万円）の最高値を記録した。
市場センチメントを示すCrypto Fear & Greed Indexは2月17日時点で100点中51点となり、「中立」と評価されている。これは先週の「恐怖」からは改善したものの、先月の楽観的な市場心理には及ばない。
LIBRAトークンとメラニア・ミームコインの関連性が浮上：Bubblemapsの分析
暗号資産データ企業であるBubblemapsのアナリストは、LIBRA（リブラ）トークンとメラニア（MELANIA）ミームコインが同じチームによって立ち上げられた可能性が高いとする新たなオンチェーン証拠を発表しました。
2月17日のX（旧Twitter）投稿で、Bubblemapsのアナリストは、LIBRAを立ち上げたチーム、またはその関係者がメラニアトークンの立ち上げにも関与し、両方のローンチでスナイピング（初期段階で大量購入して利益を得る行為）を行った可能性があると指摘しました。
このトークンの物議を醸す立ち上げにより、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は1億700万ドル（約128億円）の損失を招いたとして、弾劾要求に直面しています。
Bubblemapsは、1月19日にメラニア・トランプのミームコインの立ち上げで240万ドル（約2億9,000万円）の利益を得たSolanaウォレットアドレス「0xcEA」が、全額をAvalanche上の別のウォレットに迅速に転送したと指摘しています。
注目すべきは、これらの2つのウォレットが、複数の資金調達取引やクロスチェーントランスファー（異なるブロックチェーン間での資金移動）など、いくつかの独自の経路でリンクされていることです。これらは、取引履歴を隠すために複数のSolanaウォレットを経由して行われました。
