暗号資産市場は最近、ほぼ全面的に下落している。しかし、その中でも回復の兆しを見せ、昨日の取引をプラスで終えた銘柄がいくつかある。Chainlink、BNB、SUI、そしてSolana（ソラナ）だ。
ソラナの耐久力が注目される中、関連するミームコインであるSolaxy（SOLX）にも関心が集まっている。Solaxyは、ソラナのスケーラビリティ問題を解決することを目指す初のソラナ・レイヤー2（Layer 2）プロジェクトだ。
暗号資産市場の下落要因
最近の暗号資産市場の急落には、いくつかの要因がある。
Bybitのハッキングによる流動性流出
2月21日、Bybitのコールドウォレットからホットウォレットへの移動中に、約14億ドル（約2130億円）相当の暗号資産が盗まれた。Bybitは取引量で世界第2位の仮想通貨取引所であり、約120億ドル（約1兆8300億円）相当の資産を管理している。
このハッキングは、北朝鮮のハッカー集団「Lazarus Group」の仕業と見られている。彼らはフィッシング攻撃を通じてBybitのコールドウォレット署名者のユーザーインターフェースにアクセスし、不正な転送を実行。約40万1000ETH（約14億ドル）をDEX（分散型取引所）を通じて他のトークンと交換したとされる。
Bybitは損失を補填すると発表したものの、市場の不安は拭えず、暗号資産市場全体に影響を与えた。
ビットコインETFの清算と関税問題
Coinglassのデータによると、2月25日に暗号資産市場で清算された取引ポジションは24時間で7億7900万ドル（約1190億円）に達した。清算が増えることで供給が増加し、需要の停滞と相まって価格が下落。ビットコイン価格は一時8万6000ドル（約1310万円）を下回った。
さらに、「エコノミック・タイムズ」によると、トランプ前大統領がメキシコとカナダに対する関税強化を示唆したことで、経済成長の鈍化とインフレ懸念が広がっている。関税の引き上げは貿易摩擦を生み、投資家の慎重姿勢を強める要因となる。結果として、リスク資産である暗号資産市場から資金が流出し、さらなる価格下落を招いている。
ソラナの耐久力がSolaxyのプレセールを後押し
市場が低迷する中でも、ソラナは相対的に安定しており、過去24時間でわずか0.4％の下落にとどまっている。今年1月にはミームコイン「TRUMP」や「MELANIA」の上場を追い風に、過去最高値の294.33ドル（約4万5000円）を記録した。しかし、取引量の急増によりブロックチェーンの混雑や遅延、トランザクションの失敗が発生する問題も浮上している。
Solaxy（SOLX）は、このスケーラビリティ問題を解決するために開発されている新しいミームコインで、レイヤー2のソリューションを提供することでソラナのパフォーマンス向上を目指す。
Solaxyがソラナをさらに高みへ導く可能性
Solaxyは現在プレセール中で、オフチェーンでトランザクションを処理し、それをメインのソラナチェーンに適用するバッチ処理技術を採用する予定だ。これにより、トランザクション速度の向上と手数料の削減が期待されている。
ソラナは長らくスピードと容量の問題を抱えてきたが、Solaxyはこれを解決する可能性を持ち、弱気市場でも成長の余地がある有望なアルトコインとされている。
Solaxyのプレセール状況
2024年12月に開始されたSolaxy（SOLX）のプレセールは、すでに2300万ドル（約35億円）を調達しており、今年最も注目すべきプレセールの一つとなっている。現在の価格は0.001648ドル（約0.25円）と低水準だ。
投資家向けのインセンティブとして、プレセール中およびその後にステーキング報酬が提供される。また、Solaxyレイヤー2が完成すれば、取引手数料の削減も実現する。
さらに、SolaxyはCoinsultによる監査を受け、スマートコントラクトの安全性が確認されているため、技術的に安全な投資先とみなされている。
ソラナの安定性がSolaxyへの投資理由に
Solaxyの取引所上場が近づく中、現在の価格で投資するのは良いタイミングかもしれない。過去のパフォーマンスが将来を保証するわけではないが、Solaxyはイーサリアムのレイヤー2ソリューションがETH価格に与えた影響と同様の成長を遂げる可能性がある。
ミームコインとしてSolaxyは現在の市場で高く評価されており、トークノミクス（トークンの経済設計）も明確だ。10倍の利益を狙いたい投資家にとって、有望な選択肢の一つとなるかもしれない。
ただし、Solaxy（SOLX）はミームトークンであり、価格の変動が大きくなる可能性がある。これは投資助言ではなく、高リスクの暗号資産投資を行う前には必ず自身でリサーチを行うことを推奨する。
