Dogecoinは、イーロン・マスク氏のツイートをきっかけに再び価格を上昇させている。マスク氏は2025年3月26日、X（旧Twitter）上で同通貨に言及する2つの投稿を行った。
マスク氏が反応したのは、「DogeDesigner」の名で知られる@cb_dogeによる投稿だ。最初の投稿は、マスク氏を「The Dogefather（ドージファーザー）」と表現した合成画像で、同氏はこれに対しサングラスの絵文字で応じた。次の投稿では「Trust me, they do call me the Dogefather（信じてくれ、彼らは俺をドージファーザーと呼ぶ）」というキャプション付きの画像に、炎の絵文字をつけた。
この2つのリアクションにより、Dogecoinの需要は急増し、価格は4％上昇して0.195ドル（約29円）に達した。取引高は20億ドル（約3,000億円）を記録し、BNBやADAを上回る水準となった。
仮想通貨市場では、マスク氏のツイートがDogecoinを動かすことはよく知られている。今回の反応からも、同氏の影響力が依然として強いことがうかがえる。
Dogecoinは4月に1ドルに到達するのか？
Dogecoinが4月に1ドル（約150円）に達する可能性については、期待が高まる一方で、現実的には困難な道のりである。
Dogecoinは2021年5月に0.737ドルの過去最高値を記録し、時価総額は820億ドル（約12兆3,000億円）を超えた。しかし現在はその水準を約73％下回っており、1ドルに達するには約412％の上昇が必要となる。
ただし、可能性がないわけではない。GrayscaleやBitwiseが提出しているスポット型Dogecoin ETF（上場投資信託）が承認されれば、ビットコインETFへの資金流入の一部がDogecoinに向かう可能性がある。加えて、マスク氏の後押しや、Xへの統合の可能性が高まれば、価格上昇の材料となり得る。
ミームコインの世界では何が起きても不思議ではない。
SolaxyはDogecoinより先に1ドル到達なるか？プレセールで2,800万ドル突破
一方で、Dogecoinよりも早く1ドルに達する可能性があるとして注目されているのが、新興プロジェクトのSolaxyである。
SolaxyはSolana上に構築されたレイヤー2プロジェクトで、現在プレセール中だ。SOLXトークンの価格は0.001674ドル（約0.25円）で、これまでに2,800万ドル（約42億円）以上を調達している。
1ドル到達には59,600％の上昇が必要だが、仮想通貨市場では過去に同様の急騰を見せたプロジェクトも存在する。PEPEやBOMEなどがその好例である。
Solaxyはミームコイン以上の存在を目指す
Solaxyは単なる話題先行型のミームコインではない。ネットワーク混雑といった実用的な課題の解決を目的として設計されている。
オフチェーン処理によりSolana本体の負荷を軽減し、Ethereumとのクロスチェーンブリッジ機能も備えている。また、Solana特有の高速トランザクション性能を維持している点も特徴だ。
プレセール期間中にもかかわらず、年率145％の利回り（APY）を提供するステーキング機能もすでに稼働している。
登録者25万人以上のYouTuber「CryptoJack」も、これらの機能がSOLXの価格上昇につながる可能性を示唆している。
小規模時価総額が生む可能性、Solaxyに注目集まる
Solaxyのチームは現時点で分散型取引所（DEX）への上場日を発表していない。しかし、Telegram上ではすでに多くの投資家が上場に向けて準備を進めている。
Dogecoinと比べて時価総額がはるかに小さいため、SOLXは比較的少ない資金流入でも価格が大きく変動しやすい。これにより、1ドル到達という目標も非現実的な話ではないと期待されている。
